
糖尿病という病気はテレビでもよく取り上げるテーマで皆さんにとっても身近な病気なのではないでしょうか。
私も脂っこいものや甘いものが大好きで、最近では毎日エナジードリンクを3本飲んでいました。
いつなるかわからない糖尿病ですが、この病気を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
そんな疑問にお答えするため血糖値を下げる成分を中心にまとめてみましたので是非ともご参考ください。
目次
血糖値はどこでコントロールされるか?腸?それとも?
腸内には「バクテロイデス」という菌が存在し、こいつが血糖値を下げる働きを持っています。
つまり、腸内の環境を良くして「バクテロイデス」のインスリン分泌作用を促し、血糖値をコントロールすることにより血糖値を改善させることができるのです。
では、腸内環境を整えるには?といいますと、それは「バクテロイデス菌」にしっかりと大好物のエサを与えてやらなければなりません。
果たしてその成分は何のかこの記事では説明していきたいと思います。
血糖値を下げる成分
サラシア
サラシアは、東南アジアやインドを中心に分布するツル性植物です。
この地域では、このサラシアを使ったお茶が昔から飲まれてきました。
最近の研究で、このサラシアがダイエットや生活習慣予防に効果的であることが分かってきました。
サラシアで血糖値が下がるメカニズム
サラシアの主成分である「サラシノール」と「コタラノール」という成分は血中の糖が細胞内へ吸収されるのを防ぐ作用があります。
他にも「テルペノイド」、「ポリフェノール」、「マンジフェリン」などの成分が体脂肪の分解を促してくれます。
またこれら3つの成分には脂肪代謝酵素の働きを妨げる効果を持つため、血中に漂っている中性脂肪が体脂肪として体に蓄えられるのを防いでくれます。
イヌリン
昔からヨーロッパでは、チコリの根を使ったコーヒーが薬草茶として飲まれてきました。
チコリの根の部分には水溶性食物繊維の一種である「イヌリン」が含まれており、別名「天然のインスリン」と呼ばれています。
イヌリンで血糖値が下がるメカニズム
イヌリンは食後血糖値の上昇を抑えることで知られています。
これは、イヌリンが直接的にインスリン分泌に作用するのではなく、インスリンの分泌を開始するスイッチを握っている腸に働きかけます。
つまり、イヌリンはインスリン分泌を促すスイッチを正常に保つのに大事な役割を担っています。
2型糖尿病患者に対する投薬試験では、空腹時の血糖値が抑えられ強い抗酸化力を持つスーパーオキシドディスムターゼが活性化されるなどの結果が確認されています。
グラシトール
グラシトールには、植物性インスリンと言われている「ピニトール」という物質が含まれています。
この「ピニトール」は植物のアイスプラント(ツブリナ)に最も多く含まれています。
グラシトールで血糖値が下がるメカニズム
「ピニトール」を体内に補給することによって、インスリンの効果を引き出すためのスイッチ的な役割を持つGLUT4というグリコール輸送体を活性化させることができます。
GLUT4はインスリンが分泌されると細胞表面まで移動します。
そして血中のブドウ糖を取り込み血糖値の上昇を抑えてくれます。
難溶性デキストリン
難消化性デキストリンはサラシアよりも比較的新しく発見された成分で、最近では幅広い健康食品に配合されています。
食物繊維には血糖値を下げる効果がありますが、特に難消化性デキストリンは、さらに高い効果が期待されています。
サボニン
サボニンとは、植物の根・葉・茎などに広く含まれている配糖体の一種です。
サボニンを摂取することによって、腸で吸収したブドウ糖が脂肪と合体してしまうのを抑制し、脂肪がたまってしまうのを抑えることができます。
サラシアとイヌリンを徹底比較
サラシアは糖をブロックすることを目的としているのに対し、イヌリンはインスリン分泌を間接的に助けることを目的としたサプリメントです。
具体的にはサラシアはサラシアに含まれるサラシノールやコタラノールが体へ糖が吸収されるのを阻害するのに対し、イヌリンはインスリン分泌を担うスイッチを正常に保つよう腸内環境を整えるのです。
サラシアとグラシトールを徹底比較
先ほどお話したように、サラシアは糖の吸収を阻害する目的があるのに対し、グラシトールは、インスリン分泌を促すことによって血糖値をコントロールすることを目的としています。
グラシトールのアイスプラントという植物に含まれるピニトールという物質が糖を運ぶGLUT4に働きかけてインスリンを活性化させるのです。
まとめ
以上が血糖値をコントロールするのに有効な成分です。
最近では血糖値を下げる成分は多く発見されどれがいいか迷ってしまうと思いますがこの記事を通して自分に合いそうなものが見つかればなと思います。